お菓子のデコレーションに欠かせないアイシング。
通常アイシングは、アイシングシュガーとして知られる粉砂糖に、水や卵白を加えて作りますが、実は上白糖を使用してもアイシングを作成することができるんです!
ただし、上白糖を使う場合は、少し工夫を凝らす必要がある上、粉砂糖を使用した場合とは仕上がりに差が生じる事があるので、その点注意が必要です。
そこで、この記事では、上白糖を使ったアイシングの製作方法と、それが粉砂糖を用いた場合とどのように違いがあるのかをご紹介させていただきます。
普通の砂糖でアイシングを作ることは可能?その方法と注意点
お菓子の装飾に不可欠なアイシングですが、実は一般的な上白糖やグラニュー糖でも作成可能です。
このプロセスには、主に二つの方法があります。
一つ目は、上白糖を粉末状に加工してから使用する方法。
二つ目は、上白糖やグラニュー糖を直接溶かして使用する方法。
この記事ではこの二つに焦点をあてて簡単なレシピなども含めその違いをご紹介させていただきます。
上白糖を粉末状に加工してアイシングを作る
これにはフードプロセッサー、ミルサー、またはすり鉢を用い、砂糖を細かい粉砂糖に変えます。
ただし、この方法では追加の道具が必要になり、砂糖の粒子が細かくなることで湿気を吸いやすくなるためコーンスターチを混ぜ合わせるなどの手間が生じて、準備が少々面倒になるというデメリットがあります。
粉砂糖を直接購入する方が速くて簡単だと感じる方もいるかもしれません。
個人の好みや状況によって変わってくると思いますが、必要な材料や道具を既に持っている場合、または手間を惜しまない場合には、必要な量だけ自分で作ることができるというメリットもありますよね。
スコーンを唐突に作りたくなったので、まずは上白糖を粉砂糖にするところから始めます♡♡ pic.twitter.com/Yk38MIqjOW
— Alice(ぶぶぶ) (@kantoku_sei___) February 8, 2021
とても細かい粉糖になっているようですが、すり鉢でするのは根気がいる作業にもなるので少し大変そうです。
普段あんまり写真あげないけど、プラントベースのホリデープラムケーキが可愛く出来たから見て。
葉っぱと南天の実は家の周りで摘んできたヤツ。粉砂糖普段使わないから持ってないんだけど、柑橘ピール用に買って残ってたグラニュー糖をグラインダーで粉砕して作れる事を知ったので試した。 pic.twitter.com/MiDdB2IzwI— Half Moon st./半月通り (@halfmoonst) December 25, 2020
こちらはグラニュー糖を使って作った手作り粉糖をケーキに振りかけたところ。
とても綺麗に出来ていて、市販の粉砂糖とほとんど遜色のない感じです。
上白糖を直接使用してアイシングを作る
通常の粉砂糖や粉末化した砂糖を用いる手法とは異なり、上白糖をそのまま用いる場合は、細かいデザインや模様の描画には向いていないのですが、ドーナツやクッキーの表面に塗るだけと言うような、比較的シンプルな飾りつけに使うのならば十分代替え可能だと思います。
砂糖を加工せずにそのまま使用することで、手軽に準備できる上に、最小限の材料で作れるレシピも沢山ありました。
例えば、上白糖と水だけを使ったレシピは、材料の準備が簡単でありながらも、お菓子にさりげない甘さと飾り付けを加えることができます。
特に、簡単な装飾を求めている場合や、素早くアイシングを準備したいときには、この「上白糖を直接使う」選択肢の一つとして考えても良いかもしれません。
専門的な道具も必要としないので、手間や時間をかけずに、お菓子作りの楽しみを拡げることも出来るでしょう。
注意すべき点として、上白糖を直接使う際には粉砂糖に加工する手間は不要ですが、代わりに火を使って砂糖を溶かす工程が必要となるので、注意を払わないと砂糖が飴状態になってしまうリスクがあると言えるかもしれません。
上白糖以外の砂糖を使用したアイシングは出来るのか?
上白糖を使用してアイシングをする以外にもきび砂糖やブラウンシュガー系の砂糖、さらには黒砂糖でもアイシングをする事は可能です。
きび砂糖を使う場合にはフードプロセッサーやミルサーを使用して粉末状に加工するか、または溶かして直接お菓子の上にかけることができます。
粒の大きさによりますが、粒が粗いきび砂糖は粉末にした方が美しく仕上がる傾向にあります。
黒砂糖に関しては、粉末状に加工された商品も市販されており、アイシングに使う場合にはこの粉末タイプが使いやすいでしょう。
ただし、きび砂糖や黒砂糖はそれぞれ色と独特の風味を持っているため、使用するお菓子の種類によっては味や見た目に影響を及ぼす可能性があります。
これらの砂糖は、特有の風味や色合いを生かしたいときや、特定の風味を求めるレシピに最適です。
例えば、元々黒糖を使用しているお菓子や、意図的に茶色いアイシングを作りたい場合には、ブラウンシュガー系の砂糖が良い選択肢となり得ます。
色や風味が特徴的なこれらの砂糖を使用することで、アイシングに独自の個性を加え、お菓子作りの幅を広げることができるでしょう。
上白糖によるアイシングの製法と粉砂糖を使った見た目の違い
今度は上白糖を活用したアイシングの作り方と、それを使用した時の見た目の違いについてご紹介します。
上白糖を粉砂糖に変える方法
最初にご紹介するのは、上白糖をフードプロセッサーで粉砂糖に変える手法です。
具体的な手順は後ほどリンクで共有しますが、ここでは基本的な方法を説明します。
- 通常の砂糖(上白糖やグラニュー糖)にコーンスターチを混ぜ合わせます。
- その砂糖をミキサーで粉砂糖に加工します。
- アイシングの材料として、少量のレモン汁を加えて混ぜ合わせます。
こちらのレシピは、本来パウンドケーキのデコレーション用のレモン糖衣用レシピのため、レモン汁のみを使用しています。
参考レシピのリンク:
上白糖を直接溶かして使う方法
次に、上白糖をそのまま利用するレシピについて紹介します。
この手法では、水と上白糖を混ぜ合わせて加熱し、溶け合わせたものをお菓子にかけるというものです。
調べた中ではこれが最もシンプルな製法でした。
非常に簡単なレシピだったので、具体的な作り方を以下に示します。
【必要な材料】
- 上白糖 150g
- 水 大さじ2
【調理手順】
- 小さい鍋かフライパンに上白糖と水を入れ、弱火に設定します。
- 上白糖が固まらないように気を付けながら、水が砂糖に馴染むまで軽く加熱します。
- 砂糖に艶が出るまでしっかりと混ぜ合わせた後、クッキーやドーナツに塗り、冷やしてからお召し上がりください。
このレシピの出典はこちらです: 健康財宝
このページには他にも上白糖を使った様々なレシピが掲載されているため、ぜひチェックしてみてくださいね。
粉砂糖で作るアイシングと上白糖で作るアイシングの違いは?
粉砂糖で作るアイシングと上白糖で代用してつくったアイシングではどのような違いがあるのでしょうか?
上白糖やグラニュー糖など砂糖を直接溶かして作るアイシングの場合、粉砂糖に比べると粒子が荒いので混ぜ方が足りないと砂糖の粒が残ってしまいざらざらとした食感になってしまう事もあるようですが、これは火を通すことでかなり解消できそうです。
ただ、上白糖やグラニュー糖を鍋に入れてレモン汁などの少量の水分のみで加熱してしまうと焦がしやすくなってしまうという事もあるので、その場合は電子レンジで様子を見ながら数度に分けて加熱と撹拌を繰り返して作る方法を取れば失敗が少ないかもしれませんね。
上白糖やグラニュー糖で作ったアイシングは粉糖で作ったアイシングよりも若干色味に違いを感じる方もいるようですが、自宅で楽しむ分にはそこまで気にする必要もないのかなとも思います。
アイシングに混ぜるコーンスターチは片栗粉でも代替え出来る?
コーンスターチはトウモロコシから出来たでんぷんで、お菓子作りではカスタードクリームを作る時に使用するとあっさりとした味わいで形を保ちやすくなるという効果が期待できます。
片栗粉は現在はジャガイモを原料とするでんぷんで、過熱するとコーンスターチよりもとろみが付きやすく、お菓子作りよりも料理などに使われることが多いです。
コーンスターチも片栗粉もどちらもでんぷんと言う所はおなじですね。
アイシングを作る時に混ぜるのは通常コーンスターチが用いられますが、その代用品として片栗粉を使うことも十分可能です。
粉糖を使う場合と、上白糖をそのまま使用する方法がありますが。どちらの方法を選択するかは、個人の好みや目的によって異なります。
溶かし加減がうまくいかないと食感が損なわれてしまったり、飴状になってしまったりする可能性もありますので、加熱は慎重に行ってください。
上白糖を使ってアイシングを作る方法:まとめ
お菓子をデコレーションするのに便利なアイシング
私も以前クッキー作ったときに粉砂糖を使ってアイシング作りに挑戦してみたことがあります。
水分調整が結構大変でほんの少しの差で柔らかくなりすぎてしまったりとちょっと苦戦してしまいました。
今回は上白糖でも作れるレシピなどご紹介させていただきましたが、アイシングは粉砂糖で作るものだとばかり思っていたので上白糖やグラニュー糖で作るという発想は考えたことも無く、ちょっとした驚きでした。
上白糖で作るアイシングは、日常のスナック作りやシンプルなデコレーションになどには問題なく利用できますが、菓子製作で精密なデコレーションや鮮やかな白さを目指す場合には、粉糖を使用したアイシングの方が適していると言えるかもしれません。
上白糖で作るアイシングは、粉糖を使用したものと比べて、白さが不足しているとよく言われるようですが、これは上白糖の粒度と色がアイシングの見た目に大きく影響するためです。
それでも、日常使用であれば、この違いが大きな問題となることは少ないでしょう。
特に、電子レンジを活用した簡単なレシピでは、手軽にアイシングを作れるため、お菓子作りをもっと気軽に楽しむことができるように思いました。
本格的なデコレーションや特別なお菓子作りにこだわらなければ、上白糖で作るアイシングは、日常のスイーツ作りやカジュアルなお菓子作りには充分役立つ選択肢です。
上白糖やグラニュー糖ならば普段利用している家庭は多いと思うので、その手軽さと入手しやすさから、お菓子作りの幅を広げる方法として、試してみるのはいかがでしょうか?
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